Happy Doggie Life

シェパードとの日々と発酵ライフについて書いてます( *´艸`)

犬との関係性

犬が唸った時、どう対処するか?

色んな意見があり、方法があるので、これが正しい!ということを

言いたいわけではない。

何故、犬が唸ったか?

を、まず考えてみてほしい。

どんなシチューエションで、犬に何をした?

例えば、犬が寝ている時に、いきなり触った。

これで、噛まれる飼い主はたくさんいるのだ。

で、ここで考えてほしいのは、噛むという行動の前に

他に考えられるサインは出ていなかったか?

犬はいきなり噛んだりしない。

クレアは噛みはしないが、腰やお尻をブラッシングしていると、

顔を腰のあたりにふってくる。

これは明らかに「イヤ」のサインです。

これに気づいて止めてあげれば、それで終わるのだけど、

続けているとどこかへ行ってしまう(笑)

多数のカーミングシグナルも緊張やイヤを表すサインがあるから

そこに気づいて早く対応してあげることで、噛むに至ることはほとんどないと思う。

それに噛む行動の前には唸るがあるし、その前段階では唇がめくれて犬歯を見せる。

なので、唸るもそれまでに色んなイヤのサインを出しているはずなのだけど、

それに気づかない、犬のイヤなことを続けていると

「イヤやっていうてるやろ!!」なことになるわけです。

私たちもキレる前段階はひとそれぞれだけど、あると思うのです。

口でイヤと言えれば、言葉が通じれば、それで止めてくれるだろうし、

それで止めてくれなければ、人間もそこから離れたりするよね。

それでも止めてくれなかった時に喧嘩になるよね。

それと同じ。

必ず、唸るにも理由があるし、噛むことも理由がある。

まず、飼い主がその行動を起こさせた原因はなんだったのか?を

考えてみてほしいと思う。

唸られたから、ひるんではいけない。

ひるんだからと言って、その犬が制御出来なくなるとは私は思わない。

犬に唸られたら、そりゃ、怖いさ。

だからって、怖くないんだ!的な発想で、怒鳴ったり、叩いたり

蹴ったりしてもいいわけではない。

暴力で言うことを聞かせなくても、犬にはちゃんと通じるのだ。

暴力は一番最後の手段。

私がこの数年、勉強してきた犬のトレーニングで一番用いるのは

望ましい行動をとった時に使うのが

ご褒美を与える=正の強化

望ましくない行動をとった時は

ご褒美を取り上げる=負の弱化

である。

望ましくない行動をとった時に、暴力など犬のイヤなことを与える

ことを正の弱化と言い、

望ましい行動をとったら、この暴力などイヤなことがなくなることを

負の強化と言うのだ。

今までの日本の訓練は主に下のイヤなことを与える、イヤなことを止める、

が主流だった。

だけど、近年、ご褒美をあげましょう、な褒めるしつけが主流だけど、

これが上の正の強化。

なので、唸ったから、逃げてはいけない、ひるんではいけない、よりも

何で、唸ったんだろう?という原因を犬を観察してさぐってみてほしい。

普段なら、撫でても怒らないところを、唸るようになった、としたら

もしかして、そこに原因があるかもしれない。

怪我をしてる?体調が悪い?それも原因のひとつだから。

犬たちはサインを出している。

ある飼い主さんが噛む保護犬を引き取った。

それは聞かされていなかった。でも返すという選択はされずに

しつけ教室へ通い、犬のサインを読むことを学び、

扱い方を学び、犬との関係性を日々努力されている。

犬の方もサインの出し方がわからない。

イヤなことは噛むという学習をしてしまった。加減もわからない。

だけど、徐々にサインの出し方も学び、最近は噛むに至らないし、

飼い主さんもちょっとした犬のサインに気づくようになったので、

関係も上々のようだ。

噛み犬は確かに扱いは大変だ。

ましてや人を襲い、犬を襲い、怪我をさせたら大事。

そんな犬を安易に引き取ることも勧めない。

ただ、一回噛んだだけでは犬のよしあしはわからない。

それで犬が悪者なのもかわいそうだ。

必ず原因があるからだ。

愛犬たちは常にサインをシグナルを出している。

あくび、くしゃみ、体をかく、体をブルブルする、視線をそらす、

背中をむける、顔をそむける、においとりをする、鼻をペロンと舐めるなど。。。

カーミングシグナルは人間が使っても犬に伝わるものもあるので、

ガン吠えする犬とすれ違った時は視線をそらす、背中をむける、顔をそむけるなど

やってみられるといい。

そうやって、犬と対話をし、関係をうまく築いていけるといいのではないでしょうか。